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ツッコミとは?/ キャッシュワン

[ 708] 01-Communications コミュニケーション&お笑い理論
[引用サイト]  http://yuki-takizawa.com/warai_teku/boke.htm

漫才では「ボケ役」と「ツッコミ役」が存在します。普段、私たちは両者の仕事を「ボケる人」と「突っ込む人」くらいにしか考えていないと思います。そのため、「具体的にどういう仕事や役割があるのか?」と聞かれたら、少々戸惑うのではないでしょうか?そこで、ここでは両者の仕事と役割について詳しく説明していきたいと思います。(^_^)
ただ最初にいっておきますが、本当に面白いことをいう人というのは、基本的に両方の技術を持ち活用しています!(芸人も、一応ボケ、ツッコミと担当は決められていますが、実際は両方の仕事をしているのがよく分かります)ですので、人それぞれ「どちらに向いている」というのはあるでしょうが、最終的に「自分はボケ(ツッコミ)役だ!」とはっきり決め付けてしまうのは、技術を学ぶうえではあまりよくありません。柔軟な思考で両方の技術を学ぶ心構えを持つのがベストです。(^_^)
基本的な仕事内容は、ツッコミ役の言葉や、場の雰囲気から会話の流れを把握し、状況に応じたボケをすることです。演芸では事前にボケの内容は決まっていますが、受けが良い場合は、さらにアドリブでボケの追加をする必要もあります。
また、歓声や拍手などで音が遮られてしまうときは、言葉が観客にきちんと届くように、一瞬待ってから言葉を発しなければなりません。このことからも分かるように、単にボケるといっても、場の状況を考えずに自分のペースでボケているだけでは、お笑い芸としては成立しないのです。
ボケ役をオーケストラに例えるなら、実際に楽器を使って様々な音を奏でる演奏者といえます。演奏者は何も響きのなかった空間に、自らが演奏することによって様々な音色を生みだし、場に感動を呼び起こします。
ボケ役も、何の変哲もない会話の中から面白さの種を見つけだし、話を捻るなど様々な手法を使って場に笑いを生みだすのです。オーケストラで演奏者が居なければ始まらないのと同じように、ボケ役は面白味のある話題を自ら生みだす必要があるため、ある意味難しい役といえるでしょう。「ある意味」というのは、確かに難しいことは難しいのですが、実際に笑いをとるためのコツやパターンはある程度決まっていて、それに慣れていればさほど難しく感じないからです。
…というのも、現在一線で活躍している芸人たちは、小さい頃から笑ったり笑わせたりするのが好きで、自ら好んでそのような環境で生活してきました。そして大人になった今でも、子供の頃となんら変わらず、笑ったり、笑わせたりしているだけなのです。私自身もそうなのでよく分かるのですが、当の本人にとっては単に「昔からしている慣れた行動をしているだけ」なので、さほど難しいとは感じていないのです。(笑)
では、逆に「小さい頃からそういう環境に浸かっていないと、上手いボケをするのは無理なのか?」という疑問が湧いてくるでしょう。確かに、小さい頃からお笑い思考をしている方が有利なのに違いはありません。これはスポーツでも何でも、すべてのことに対していえることでしょう。ただ他の物事と同様に、お笑いにも上達方法は存在するので、本人の努力次第でいくらでも上手くなることはできるのです!肝心のその方法は、別の章で詳しく説明しますが、何事もまずチャレンジしてみることが大事だと思います!
ツッコミ役は「主に漫才などで、話の進行を制御しつつ、解説や話にテンポをつけることによって面白味を引きだす役」です。
オーケストラに例えたとき、ボケ役が演奏者なら、ツッコミ役はそれをコントロールする指揮者の役目を果たします。指揮者は、演奏者の生みだす音色をまとめ、曲全体の進行を制御します。同時に、指揮者の独特な動きは、観客に対してリズムや流れを分かりやすく把握させ、曲をより素晴らしいものに感じさます。いくら演奏者が上手であっても、指揮者がいなければその音色はバラバラになってしまい、本当の曲の良さは伝わりづらくなってしまうわけです。
ツッコミ役も、常に話を制御しつつ、内容を分かりやすくまとめ面白味を引きだしています。そして同じように、いくら上手いボケであっても、指揮者であるツッコミ役が上手くなければ、ボケ本来の良さも伝わりづらくなってしまうのです。
まず話のテーマとなる内容をさり気なく振ることで、流れをスタートさせます。(これに関しては、立場が入れ替わる場合もあり)
次に、会話中のボケに対して大きく突っ込む。これがツッコミ役の1番目立つ行動です。しかし、相手のボケに対して突っ込むだけがツッコミ役の仕事ではありません。目立たない地味な作業ですが、他に重要な仕事があるのです!
漫才は、話の掛け合いの中から面白味をだしていくものです。当然、同じボケでも「場が盛り上がっている」ほど、また「ボケやすい環境が整っている」ほど、突っ込んだときの面白さは増します。そのため、下準備として常に細かい工夫をしながら話の流れをスムーズにし、場を盛り上げていく必要があるのです。その主な方法は、次の通りです。
・ボケ役が様々な動作をしたら、「激しい動きだなぁ」「チマチマした動きだなぁ」など、見た目の動きを随時、言葉で説明する。(これは、突っ込み的意味も兼ねています)
・ボケ役が特定の人物を演じている際に、自分も「そうだそうだ!」など、合いの手を入れ、その状況をより活気づける。
・ボケ役がボケる直前に、「昔の人の話はためになるよ」「あんたは、いざというときビシッと決めるよね!」などといって、ボケるための前準備をしてあける。
・漫才では「過去の出来事」や「仮の出来事」などを演じる際、場面を瞬間的に切り換える(場面の転換)場合がある。そのときに、「当時を思いだすなぁ」「こんな感じかなぁ」「とりあえずやってみよう」などのセリフを加え、違和感なく移行させる。
ボケの内容は、マイナーだったり、複雑だったり、意味が分かりづらいときがありあます。意味が分からなければ、どこが面白い発言なのか理解できないため、当然笑いには結びつきません。そのためツッコミ役は、言葉で随時状況を分かりやすく説明し、ボケの意味を少しでも理解できるようにする必要があるのです!また相槌や合いの手を入れ、極力沈黙をつくらないようにすることでテンポをつけ、場を盛り上げることも大切です。
漫才では、こうした一連の動作を満べんなくすることで、はじめて自分たちの会話に相手を引き込むことができるのです。大きく盛り上がった場では、同じボケでも面白さは何倍にも膨れ上がり、激しい突っ込みをしたときのインパクトも、また増大します。
突っ込むという行為は、そのボケを良い意味で「大袈裟に表現する」ことになり、実際には大した内容ではなくても面白く感じてしまうのです。そしてその勢いのある動作が、さらに場にノリや活気を生みだし、より面白く感じさせます。つまり、「場を盛り上げる
そう考えると、ツッコミ役も実は大変難しく、ボケ役と同等の技量が必要ということが分かると思います。地味な仕事内容が多いため、普段はあまり注目されることは少ないですが、実際はボケ役とツッコミ役は5分5分の仕事をしているし、そのバランスを保つことでベストな笑いが生みだせているのです。
両者の仕事内容は理解してもらえたと思いますが、ツッコミ役の「突っ込み」という行為を、もう少し考えてみましょう。
一般的には、「ボケの面白さによって場が盛り上がる」と思われている傾向がありますが、本当にそうなのでしょうか?確かに、ボケが面白くなければ場は盛り上がりませんが、実際はどちらかというと「突っ込みによって場が盛り上がる」ことの方が多いのです。分かりやすい例を挙げましょう。次は、A(ボケ)と、B(ツッコミ)の会話です。
この例でボケ役は、「ぐったり」という単語から、語呂が似ている「ポッキリ」「ばったり」「日暮里(にっぽり)」「ぽっくり」などの言葉を次々と連想し、ボケています。もちろん、ボケがなければ話は始まりませんし、突っ込みがなくても笑いを誘うことはできます。
しかし、大きく場を盛り上げるためにはそれだけでは不充分です。その証拠に、この例文の「ボケ役の発言だけ」を通して読んでみて下さい。面白いことは面白いですが、あまりにさらっと読めてしまい、大きな笑いには結びつかないでしょう。これにツッコミ役の「語呂がいい」という状況説明や、「絶対嘘だろ!」という突っ込みが加わることで、始めて大きな笑いが得られるわけです。そう考えると、「突っ込みが場を盛り上げている」といっても過言ではありません。
またツッコミ役の発言は、「話が出来すぎ」や、「爺ちゃんまったく関係ない」など、毎回同じ言葉ではなく、その状況に合わせて言葉を捻っています。これが仮に、「お前アホか!」「そんなわけないだろ!」など単純な突っ込みだけだったとしたら、会話は面白くなりません。突っ込みは、言葉を捻った方が圧倒的に面白くなります!
しかし、言葉の捻りというのは、もともとボケの技術です。つまり、上手な突っ込みをするには、ある程度ボケの技術も必要になってくるのです。
実際の演芸でも、ボケ役がツッコミ役の仕事をしたり、ツッコミ役がボケ役の仕事をしたりすることは多々あります。これは、日常会話(フリートーク)を考えてみればよく分かります。私たちが冗談をいう際、ある人がボケたことをいったと思ったら、同じ人が他人の発言に突っ込みを入れていたりします。日常会話では、とくにボケ役、ツッコミ役などの役割が決められているわけではないので、その立場はめまぐるしく入れ替わります。このことからも分かるように、フリートークが面白い人というのは、間違いなくボケとツッコミ、両方の技術を持っています。
世間では、内容よりも「ボケ」「ツッコミ」という言葉ばかりが先行してしまい、どうしてもそれぞれの役目を分けて考える傾向があります。しかし、アドリブの会話では必ず両方の技術が必要になってきますので、「自分はキャラ的にボケだから…。ツッコミだから…」と、変に片方に固執せず、両方の技術をマスターする心構えを持ちましょう!(^_^)
お笑いは、一般的に「ボケたら突っ込む」というイメージが定着していますが、実際にボケとツッコミは、順序よく交互に繰り返されているわけではありません。
「ボケ要素のある突っ込み」など、微妙な場合も存在しますが、「どちらの要素が強いか」という部分で、独断で決定しています。
……など、すべてが基本なのです。これらの手法は、どれも実際によく使われていますが、大抵の人は普段それをあまり意識していないため、気付いていないだけなのです。
人を笑わせるための会話のパターンは様々ですが、それらを多く知ることで、どんな状況でも面白いことがいえるようになります。逆をいえば、ある程度のパターンさえ分かってしまえば、人を笑わせることはさほど難しく感じないでしょう。それをよく理解するためにも、ここでは次の文を、ボケとツッコミに分類(※1)し、それぞれがどう絡んでいるのかを検証してみましょう。
1番は、Aがヒゲを剃り忘れたことをBに話しています。話の振りや説明は、基本的にはツッコミ役の仕事ですが、入れ替わる場合もあるし、またこの場合は狙った発言ではないので、便宜上、分類は「なし」にしておきましょう。〈分類=なし〉
3番は、ダンディーなど微塵も考えてなかったAですが、Bがボケたのを瞬時に察したため、「やっぱりバレた?」といって、さらにボケています。この「相手のボケを肯定する行為」そのものが、ボケなのです。〈分類=ボケ〉
ボケに対してボケ返すことで、流れを止めず内容を広げられる利点があります。こうすることで「ボケ → ボケ → ボケ……」と、連鎖的に話を継続していくことが可能になるわけです。
突っ込みを入れてしまうと、どうしても一旦区切りができてしまい、突っ込んだ瞬間は盛り上がるものの、話を広げて大きい盛り上がりにすることが難しくなります。これが演芸ならかまいません。むしろ、演芸ではネタを長く引っ張るよりも、1つ1つのネタに対して突っ込みを入れながら細かく区切った方が、瞬間的な笑いが多くとれ、テンポもつくので良いでしょう。
ただ、時間的制限の少ないフリートークでは、1つのネタを大きく盛り上げて面白い話にできる可能性があるため、面白いボケにすぐに突っ込んでしまうのは、もったいないことなのです!
4番は、Aが調子に乗ってボケたので強い突っ込みを入れています。「サムライの格好でもしろ!」と、捻った言葉を加え、突っ込みをより面白くしている点も重要。〈分類=ツッコミ〉
突っ込みの利点はたくさんありますが、同時に区切りをつくってしまう欠点もあるため、そのまま話が終了してしまうことも少なくありません。そこで、話を継続するために、言葉の中からサムライというキーワードを見つけ、ボケているわけです。
この手法は、主に第三者を意識したときに使う場合が多いといえます。突っ込みに対して突っ込むことで、「反論」や「ダメ出し」という感じが強くなり、「あなたは人に突っ込んでばかりで立派なイメージがあるが、実は自分も突っ込まれることをしているぞ」と、第三者に示すことで笑いをとるのです。これは、漫才のように2人の役柄がはっきりしている場合は、とくに効果的です。
さて、いかがだったでしょうか?以上のように、話の掛け合いとは多種多用で、「ボケたら突っ込む」という1つのパターンに収まることはありません。(重要!) さらにいえば、話の最後もツッコミで終わるとは限らないのです。別にボケのまま話を終えてもかまわないし、実際その状況もあります。そもそも、最後をツッコミで締める必要性はどこにもないのです。
しかし、それだけに「お笑いの技術 = 漫才、コントなどの演芸の技術」という固定観念が定着しているのも事実です。確かに、演芸は「お笑いの王道」といえるでしょうが、それだけがお笑いではありません。笑いの要素は、様々な状況で生まれるのだから、それにあわせて多くのパターンを活用しなければ、本当に盛り上がる場をつくりだすことはできないのです。皆さんも、この機会に、フリートークの中からボケとツッコミというものを色々考えてみてはいかがでしょうか。(^_^)

 

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