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防止とは?/ キャッシュワン

[ 513] 忘却防止。
[引用サイト]  http://d.hatena.ne.jp/hatayasan/

和田山牧場跡から野伏ヶ岳の中央ルンゼを振り返る。拡大すると2人スキーヤーが滑っているのがわかる。
缶コーヒーを片手に石徹白(いとしろ)に向かい、白山中居神社をさらに下った橋のそばに車を停める。釣り師の車が1台、先に出発したと思われる車が3台程度。
和田山牧場への林道は2箇所ほど雪が途切れている箇所がある。去年の春分の日に来たときは1箇所だけだったが、今年も雪解けが早いのだろうか。
和田山牧場から北東方向に薙刀山方面を目指す。残されていたトレースを追っていくと谷を横断するポイントが手前過ぎたようだ。一旦沢底に下り急斜面を登り返さねばならなくなる。ツボ足で越えようとすると腰まで身体が沈んで苦笑い。ちょっと安易だった。
テントを張ると気持ちよさそうな薙刀平を横切って薙刀山のピークはショートカット、鞍部まで平行に移動して日岸山へ。
日岸山の山頂からは別山・白山がより近い位置から望める。東に広がる大斜面は奥美濃でも指折りのスケールだろう。荒島岳、赤兎山、経ヶ岳といった福井の山の展望もよい。シールは外さずに薙刀山を経由して野伏ヶ岳へ。
稜線はクラストしているもののアイゼンが必要なほどでもない。シールがいい具合に雪に噛み合って実に歩きやすい。
午後から気温が急速に上がってきたようだ。山頂から斜面の様子を見ていると雪崩が静かな音を立てて流れていくのを見てしまう。
谷にルートを取るのは見合わせて、傾斜の緩い尾根沿いに下ることにする。ここでようやくシールを外して滑り始める。
雪は春を感じさせるザラメ。下のほうは雪解けが早いためだろうか、藪がそろそろうるさくなってきたようだ。
和田山牧場で野伏ヶ岳を振り返ると、山頂直下の中央ルンゼからはスキーヤーが滑っているのがわかる。一望すると随分シュプールで荒れているようだ。「ああ、自分も滑っておけばよかったのかな」いまさら悔やんでももう遅い。
広い牧場跡にはスノーモービルの爆音がこだまする。さすがにこれだけ晴れていると山に入ってくる人も多いということか。林道を下って早く車に戻ろう。
帰りは「子宝の湯」で疲れをほぐして下道で走れるところまで走る。午後になるとさすがにスキー帰りの車で国道は渋滞。まあ、先週のように流れが止まってしまうほどでもないので気持ちは楽だ。
どうやら春の陽気に覆われて気温は上がるようだ。いくつか候補を考えつつ、土曜の雪乞いの集い*1で教えていただいたルートが楽しそうに思えたので6時起床のあと再び栂池へ。
ゴンドラで高度を稼いで、早稲田小屋から鵯峰のコル*2を目指す。昨日以上に晴れていて地形も明瞭。トレースもあるので高速道路を歩くよう。見覚えのある地形だと思っていたら2年前の雪崩講習会で実地訓練をした場所だった。*3
コルに到着、さてどこから滑ろうか。直接北斜面に飛び込んでしまうと1mほど切り立った崖をジャンプしてさらに急斜面をこなさなければいけない。これは今の自分には手に余る。もう少し西にあるピークからなら傾斜も適度でちょうどいい塩梅だろうか。
西のピークへ移動すると、読みどおりマイルドな斜面が広がっている。トレースの一切刻まれていないまっさらな斜面を雪に優しく包み込まれるようにふわふわ舞うように下っていく。賑わうスキー場のそばにこんなエリアがあったとは。刻んだシュプールを振り返って一人うっとり。
沢が狭まったところで尾根を一旦登り返す。トレースがなければ取り付きのポイントで迷いそうだが、この日は完璧なトレースに難なく導かれる。
若栗尾根を稜線散歩したあとは、1598ピークで頸城・戸隠の山々を心ゆくまで撮る。同じアングルだとわかっていても何度シャッターを切っただろうか。できることならいつまでも座ったままぼんやりしていたかった。同じルートを歩いていた長野のテレマーカーは景色を愛でつつビールを飲んだあとで滑り降りるとのこと。
そして最後の黒川沢もまた素晴らしい。雪こそ次第に重くなってきたが適度に斜度のある疎林がどこまでも続く。シュプールが多く残されているのを見ると、それなりに白馬ではメジャーなツアールートなのだろうか。*4
だが鼻歌交じりに滑っていると崖に出て行き詰まってしまう。途中で滑る尾根の選択を誤ったようだ。後から出発されたIWAさん一行に声をかけていただいて、自分がルートをミスしたことに気づく*5。
最後は堰堤の排水口を潜り抜けて林道を流すと白馬乗鞍スキー場のゲレンデに飛び出す。半日のツアーとしてはこれまでに体験したことのない充実したルート、来てよかった。
IWAさんには、ありがたいことに自分の車を置いてある栂池駐車場まで送っていただいた。最後までお世話になり、ありがとうございました。
多治見で回転寿司にありついたのは21時過ぎ。19号を名古屋市内まで下り、環状道路を通って国道1号線へ。日の変わる直前に桑名市内のコンビニ駐車場で力尽きると、気がついたときにはいつの間にか2時前。
*4:栂池スキー場から見て、鵯峰の裏側の斜面、との意味を込めてだろうか、このルートは「ウラヒヨ」「ヒヨドリ裏ルート」とも呼ばれているようである。
金曜の夜に家を出発。2月に開通したばかりの新名神高速道路を通って伊勢湾岸自動車道、東海環状自動車道を流して中央道へ。いつもと違うルートなら、気分も心なしか弾む。
6時起床、カップラーメンとコーヒーを流し込んで栂池スキー場の駐車場へ。朝7時前なら問題なくゴンドラ前の駐車場に車を置くことができた。
栂池8時発のゴンドラを使って山頂駅へ。ここから林道沿いに歩いて天狗原へ。彼方の八方尾根、五竜岳、鹿島槍が白く輝いている。まるで絵でも見ているようだ。
このところ運動から遠ざかり気味だったためだろうか、天狗原から白馬乗鞍岳への登りで早くもへろへろ気味。だましだましジグを切りながら斜面を詰め上がっていく。
やがて山頂へ。600mほど北に進んだところにもう少し標高の高いピークがあるが、風も強いので今日は三角点までにしておこう。岩陰に隠れて北東に向けて滑る準備をする。
白馬乗鞍岳の東面は一枚の大斜面。はるか向こうに斜面に取り付くボーダーや山スキーヤーの集団が見える。山頂からしばらく下った東面の中腹はなかなかの急斜面、一旦止まって深呼吸して飛び込む。日が当たってるが午前中の雪はまだ柔らかい。腰まで埋もれそうな斜面は切り崩すように一気に通過、斜度が緩んでからは名残惜しむように大きく斜滑降を繰り返して滑り降りる。
下山後は、いつか入りたいと思いながら果たせずにいた、猿倉への途中にある岩風呂の露天風呂「小日向の湯(おびなたのゆ)」へ。白馬八方温泉は毎月「8日」の日は半額の250円とのことで嬉しい限り。
白馬47スキー場麓の店に移動、ピザをつまみながら山スキーと白馬界隈の話題に興じる。アルコールが入ると時間が経つのが早いこと。
深く濃い山スキーヤーの世界があることを教えていただいたIWAさん、興味深いルートの話を聞かせていただいたMatsuさんはじめご一緒したみなさま、ありがとうございました。
たとえば自分自身を形づくる核のようなものがあってそれが揺るぎないように見えているとしても、その周囲にある感情のセンサーや思考のパターンは、身体がそうであるのと同じように絶え間ない変化に晒されている。
場に身を置いて空気を吸い続けるなかで、時には淀むように、あるいは堰を切ったように。情動や学びの起伏に応じて、旧い記憶は新しい記憶に押されて気づかないうちに入れ替わっていく。
忘れることなどありえないと信じて疑わなかったものが、ある日突然「そのように感じていたこともあった」と静かに横たわる過去として立ち現れるときがある。
はやる気持ちとともに心に刻まれる時間を過ごしていたとしても、少し時機を外すだけで文字に落とすことがためらわれたり、筆を止めたまま無為に過ごしてしまうことは、案外ありがちな話なのだろうか。
だから、楽しくて夢中になれることでもいつか忘れてしまうことがあると気づいたときこそ、価値を見出したものが何であったかを、もう一度見つめてみよう。
まわりの人と書くことが被っていても、以前似たような題で書いていたとしても、動機が自分自身の感覚に根ざしている限り、それを書き残す意味はある。
それが自分にとっては思考のかけらであってもかまわない。思いきってウェブに流してみれば、予想もしなかった気づきが得られることだってあるだろう。
次第に小間切れになっていつか思い出すことすらなくなるかもしれない記憶に向き合いながら、いつでも振り返ることのできる場を用意しておけば、安心して前に進み続けることができるはず。
「忘却防止。というブログがあるわけで、これつまり、忘れないように記録するよ、ということなんだろうけれど実際は逆だ。つまり、記録するということの意味、記録する理由は忘れるためである。」自分のブログを取り上げていただいたことを思い出しました。2006年10月。

 

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